ゼペダの884発が証明!ローチ戦とスティーブンソン戦で見せた“異なる顔”
ウィリアム・“カマロン”・ゼペダが、ラモント・ローチ・ジュニアを相手に判定勝ちを収め、WBCライト級の空位王座を手中に収めた。この試合でゼペダが記録したパンチ数は884発。そのうち218発をヒットさせたという数字は、単なるスタッツ以上のドラマを物語っている。
昨年シャクール・スティーブンソンと対戦した際、ゼペダは979発ものパンチを放ち、272発をクリーンヒットさせていた。それと比べると、ローチ戦では投げたパンチ数が95発減り、ヒット数も54発減少。しかし、この“減少”は決して退化ではない。むしろ、ゼペダが新たな戦術的引き出しを見せた証拠となった。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー スティーブンソン戦では、接近戦でリングを切り裂き、ボディを中心に執拗に攻め続けたゼペダ。ところがローチ戦では、非情なまでの連打一辺倒ではなく、一瞬の隙を突いて素早いコンビネーションを打ち込み、すぐに距離を取るというスタイルに変化。無理に圧力をかけ続けるのではなく、相手の出方をうかがいながら攻撃のタイミングを慎重に選んだのだ。
この戦術変更について、元世界王者のティム・ブラッドリーはTNTスポーツの解説でこう指摘する。「序盤、ローチのパンチがゼペダを慎重にさせた。彼はローチのパワーをリスペクトせざるを得なかった。明確なゲームプランがあった。ジャブを探しながらも、ストレートの左を真ん中に通すことに集中していた。それを何度も何度も決めていたんだ」。
ブラッドリーはさらに、ゼペダのボディ攻撃が試合のターニングポイントになったと分析。「ゼペダがボディに打ち下ろすと、ローチが両手をポケットに入れるようにガードを下げる場面があった。あれが全てだ。彼はローチを完全に分解した。倒しに行ったと思うが、ローチはタフだった」。
統計データも、この戦術的変化を裏付けている。スティーブンソン戦よりパンチ数、ヒット数ともに減ったにもかかわらず、ゼペダは安定した圧力で試合を支配。単一のスタイルに頼るのではなく、相手の脅威に応じて戦い方を変えられることを証明した。ローチという異なるタイプの挑戦者に対し、ゼペダは“適応力”という新たな武器をリング上で披露したのである。
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