ジョシュアvsフューリー、また暗礁?会場巡る契約のズレをホワイト氏が暴露
長年待たれながらも実現しなかったヘビー級の超ビッグマッチ、アンソニー・ジョシュア対タイソン・フューリー。その行方を巡り、UFCのデイナ・ホワイトCEOが衝撃的な現実を明かした。彼の口から飛び出したのは、もはや両者がリングに立つことを確信できていないという言葉だった。
発端は、現地時間8月15日にフィラデルフィアで行われたUFCイベント後の質疑応答。記者陣からジョシュア・フューリー戦の現状について質問されたホワイト氏は、両陣営の間で開催地を巡る激しい対立があることを認めた。ジョシュア側はイギリス開催を強く望む一方、興行の舞台をニューヨークに求める声も根強い。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 「この長い物語、全てがどう転ぶか見守るしかない。戦いたいのか、戦いたくないのか、どちらかだ。私はもう分からない」とホワイト氏は語り、万事が整ったとは到底思えない口調だった。同氏は以前、このビッグファイトの実現に協力する姿勢を示していたが、土曜の夜になって、自身の関与はジョシュア個人の契約にまでは及んでいないと釈明した。
「私は彼の契約書には関わっていない。我々がやったのはテレビ放映権と会場の契約だけだ」とホワイト氏。この発言は、プロモーターのエディー・ハーン氏が語る内容と食い違いを見せている。ハーン氏は「ジョシュアは英国での対戦に合意している」と主張してきた。ホワイト氏の説明が正しければ、両者の言い分をすり合わせるのは至難の業だ。
英国のボクシングファンにとって、この一戦は国内最大のイベントだ。しかし、米国市場は別だ。かつてヘビー級の頂点を決めるはずだったこのカードは、両者がチャンピオンの座にあった時期を逃し、キャリアの終盤に差し掛かった今、スポーツ的な重要性は大きく薄れている。無冠となった二人の元王者が、ようやく因縁に決着をつける――そのストーリーに巨額の資金を投じるスポンサーにとって、ニューヨークのプライムタイムは特に魅力的に映る。
英国内のスタジアムは熱狂的な観客を集められるが、米国視聴者にとっては午後の早い時間帯の放送となる。Netflixをはじめとする興行主が、高額の投資に見合うリターンを求めるなら、ニューヨークからの生中継を選ぶのは自然な流れだ。
皮肉なことに、ニューヨークはジョシュアにとって決して良い思い出の地ではない。2019年、マディソン・スクエア・ガーデンでの米国デビュー戦は、アンディ・ルイス・ジュニアに4度のダウンを奪われ、7回TKO負けを喫する衝撃的な結末を迎えた。ジョシュアの英国希望がこの敗戦と直接関係するかは定かではないが、MSGが彼にとって幸運な場所でないことは確かだ。
「決着をつけるには、二人のファイターが戦いたいと思わなければならない。それだけだ。話は終わりだ」とホワイト氏は語り、自身は英国開催でも構わないとしつつ、最終判断は選手に委ねるとした。しかし、Netflixや他の出資者が巨額を投じる興行にとって、英国開催が商業的な課題を解決するわけではない。
ハーン氏の立場は状況をさらに複雑にしている。同氏は以前、ジョシュアが英国開催を条件に合意しており、米国に変更するには新たな合意が必要だと示唆。これはジョシュア側に強力な交渉材料を与えることになる。ヘビー級での地位はかつてほどではないが、契約上のレバレッジは依然として強いのだ。
「この試合は10年前に行われるべきだった」とホワイト氏は吐露する。開催地を巡る争いは、単なる地理的な問題を超え、このビッグマッチの実現そのものを左右しかねない。ジョシュアとフューリーはかつて持っていたスポーツ的な影響力を失ったかもしれないが、ジョシュアは英国開催という契約条項を盾に、自らの価値を最大限に引き出そうとしている。
Netflixと出資者たちは、そのハードルを乗り越えるためにいくら支払うのか。それとも、興行そのものを諦めるのか。ホワイト氏の迷いが、この世紀の一戦の行方を如実に物語っている。
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