ジョシュアvsフューリー、決戦はNYか?契約金問題でNetflixが苦渋の選択
待望のアンソニー・ジョシュア対タイソン・フューリーの一戦が、ついに現実味を帯びてきた。ボクシング関係者スペンサー・オリバーによると、このビッグマッチがニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われる確率は「90〜95%」にまで上昇。開催日は11月20日が有力視されている。
しかし、問題は会場だけではない。ジョシュア側がすでに英国ウェンブリー・スタジアムでの開催契約を交わしている点だ。プロモーターのエディー・ハーンは、ジョシュアが英国開催を前提にサインしたことを明かしており、オリバーもこれを支持。「AJは『契約書にサイン済みだ』と言っている。ならば追加の金が必要か?契約をやり直す話になるのか?」と、talkSPORTで疑問を投げかけた。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ジョシュアのファイトマネーは非公式ながら約1億ポンド(約180億円)と推定される。この時点で前代未聞の高額カードだが、もし会場変更に伴いさらに50%、あるいは倍額を要求するとなれば、Netflixの懐具合が試されることになる。同社は米国向けプライムタイム放送による収益拡大を狙ってニューヨーク開催を推しているが、追加コストが見合うかどうかは微妙なラインだ。
何しろ、この一戦は全盛期から5年も経過した。両者ともキャリア終盤に差し掛かり、このライバル対決の熱量は英国では絶大だが、米国ではそこまで大きくない。アメリカのボクシングファンが両者の名前を知ってはいるが、それだけで「怪物級の興行」になるわけではない。
ウェンブリー開催の場合、英国深夜の放送時間帯が米国視聴者には早朝となり、Netflixの米国向け価値は大きく下がる。一方、マディソン・スクエア・ガーデンなら米国ゴールデンタイムのイベントとして売り出せる。その商業的価値は明白で、Netflixはジョシュアに追加金を支払ってでもニューヨーク開催を実現したいのが本音だ。
だが、ジョシュアがここで強気に出過ぎれば、火傷する可能性もある。彼には契約を守る権利があるが、会場変更を理由に法外な要求を突きつければ、Netflixは「高齢の元チャンピオン同士のノスタルジーカード」の経済性を再考せざるを得なくなる。アデ・オラディポは「11月の試合がまだ正式発表されず、プロモーション期間が残り3カ月しかない」と懸念を示すが、オリバーは「14日以内、もっと早く正式決定する」と自信を見せている。
英国なら3カ月のプロモーションは不要だが、米国視聴者に「ピークを過ぎた英国ヘビー級の因縁対決」を売り込むには、時間が足りるかどうか。Netflixは巨費を投じてニューヨークに舞台を移すなら、その価値を米国加入者に十分伝える期間を確保しなければならない。
ジョシュアとフューリー、両雄激突の行方はリング上だけでなく、契約書と会計の上でも決着がつくことになりそうだ。
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