19歳アントネッリ、F1最年少王者へ!衝撃のサプライズチャンピオン候補
キミ・アントネッリが、F1史上最年少ワールドチャンピオンの座に王手をかけている。メルセデスの19歳、イタリア人ドライバーは2026年シーズン、サマーブレイクを前にしてフェラーリのルイス・ハミルトンに50ポイント差をつけ、オランダGP(8月21日~23日)を迎える。ここまで11戦中6勝。残り12戦を残し、タイトル獲得はもはや確実視されている。
だが、この快進撃は誰もが予想したものではなかった。昨年のルーキーイヤー、アントネッリは未勝利。スプリント予選でのポールポジション(マイアミ)や、カナダ、ブラジル、ラスベガスでの表彰台がせいぜいだった。チームメイトのジョージ・ラッセルは、7度の王者ハミルトンを相手に3年間互角以上に戦い、昨年はアントネッリを319対150という圧倒的ポイント差で上回っている。そんな相手を、わずか1年で凌駕するとは、誰が想像しただろうか。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 確かに、メルセデスが2026年のレギュレーション変更を味方に付け、最速マシンを用意したのは大きい。しかし、アントネッリのリードは、純粋な速さだけではない。バルセロナでのエンジンブロー、シルバーストンでのホイールガード故障という不運がなければ、その差はさらに広がっていた。とはいえ、メルセデスの優位は徐々に薄れ、ブレイク前の5戦ではフェラーリとマクラーレンが3勝を挙げている。後半戦、アントネッリは最速マシンを持たない可能性と、初タイトルへのプレッシャーという二つの壁に立ち向かうことになる。
もしアントネッリが王座を掴めば、23歳4ヶ月で戴冠したセバスチャン・ベッテルを抜き、史上最年少王者となる。その快挙は、過去の“サプライズチャンピオン”たちと比べて、どれほどの衝撃だろうか。
2005年、フェルナンド・アロンソはルノーで開幕4連勝。タイヤ交換禁止というレギュレーション変更を味方に、マクラーレンのキミ・ライコネンを退け、当時最年少王者となった。前年までミハエル・シューマッハが5連覇中だった時代にあって、彼の戴冠はまさに“世代交代”を感じさせた。
そして2009年。ホンダの突然のF1撤退を受け、チームを買収したロス・ブラウンが創設したブラウンGP。ジェンソン・バトンは開幕戦でいきなり1-2フィニッシュを決め、開幕7戦中6勝。予算制限で後半失速しながらも、見事にタイトルを手中に収めた。まさにF1史に残る大サプライズだ。
2016年は、ニコ・ロズベルグがメルセデスの同僚ハミルトンを破った年。開幕4連勝で主導権を握り、日本GPでタイトルに王手。最終戦アブダビでは、ハミルトンがチームメイトを後ろに閉じ込める“妨害戦術”を仕掛けるも、ロズベルグは2位を死守。夢を叶えた直後、彼は引退を決意した。
アントネッリは、これらの名チャンピオンたちと同じく、あるいはそれ以上に“サプライズ”な存在になりつつある。19歳の若者が、ハミルトン、フェルスタッペン、ノリスといったそうそうたる顔ぶれを相手に、ここまでやってきた。残るは、あと一歩。オランダGP以降、彼がどんな走りを見せるのか。F1史上に残る夏が、今始まる。
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