計量失敗連鎖で試合中止!ティト・メルカド、アトランタでの一戦が幻に
アトランタで行われる予定だったクレレッサ・シールズ対ケイ・スコットの興行に組み込まれていた、無敗の若き才能エルネスト“ティト”メルカド(19勝18KO)の一戦が、まさかの計量失敗連鎖によって中止となった。
もともとメルカドはエマニュエル・タゴエと140ポンド契約で対戦するはずだった。ところが金曜日の計量でタゴエが150ポンドで登場。主催者は急遽代役を探す羽目になった。そこで名乗りを上げたのがロジャー・ヒリー。合意体重は146ポンドへと引き上げられたが、それさえもクリアできず。土曜日になってヒリーが修正リミットを超過したことがダン・ラファエル記者によって報じられ、興行側は試合そのものを断念した。ヒリーの正確な体重はすぐには明らかにされていない。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー この二重の体重超過騒動は確かに混乱を生んだが、そもそものマッチメイクにも疑問符がつく。なぜ24歳のメルカドが37歳のタゴエと戦う必要があったのか。タゴエは2022年4月にライアン・ガルシアに12ラウンド完封負けを喫して以降、わずか2戦しか行っておらず、前回の試合は2025年8月。1年以上のブランクを抱えていた。タゴエに勝ったところで、メルカドのキャリアにとっては単なる白星の上積みに過ぎない。
メルカドは今年、マッチルーム・ボクシングを離れ、サリタ・プロモーションズとウィン・レコードの提携下に加わった。移籍の理由の一つは試合数の増加だった。実際に年間4試合をこなしているが、対戦相手が成長を促すような相手でなければ、ただの消化試合になりかねない。19戦全勝18KOという圧倒的な数字を持つメルカドには、弱点を炙り出し、リング上で課題を解決させるような対戦相手が必要だ。24歳の彼が、全盛期を過ぎたベテラン相手に慎重に育てられる時間はもはや残されていない。
もしメルカドがザッファ・ボクシングのような、記録保護よりも過酷なマッチメイクを志向するプロモーションに所属していれば、話は違っていたかもしれない。もちろんメルカドがザッファのオファーを断ったという証拠はなく、あくまで理想論だが。
メルカドの才能は、もっとアグレッシブに活用されるべきだ。彼のマネジメントは今、その才能に見合った対戦相手を用意する責任を負っている。プロモーターを変えたのは“忙しくすること”が目的ではない。“倒すべき相手を倒すこと”と“キャリアを前進させること”は、まったく別の話なのだ。
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