タム・ティボー、シールズ待ちは逆効果?5戦でミドル級2冠獲得の29歳が挑戦表明
プロ5戦目でいきなり世界の頂点に立ったタム・ティボー。カナダが誇る29歳のサウスポーが、IBFとWBOのミドル級統一王者に輝いた。土曜夜の10回戦でデズリー・ロビンソンを完封。ジャッジ3者とも100-90のフルマークで、文句なしの勝利だ。
しかし、この快進撃にはある焦りが潜んでいる。相手はあのクラレッサ・シールズ。女子ボクシング界の絶対女王だ。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 「もう2、3年待つのは逆効果」と指摘する声が上がるのも当然だ。ティボーは2度の五輪出場経験を持ち、世界アマチュア王者にも輝いた経歴の持ち主。アマでの実績ならシールズと渡り合える下地は十分にある。体格もサウスポーのスタイルも、シールズにとっては厄介な要素だ。
問題はプロのキャリア構築に時間をかけすぎることだ。今回が初の10回戦で、偶然のバッティングによるカットも経験。確かにリング経験を積む意義はある。しかし、今から2〜3年、下位のミドル級選手とばかり戦い、31歳か32歳になってようやくシールズと対戦しても意味がない。シールズ級のスピード、反射神経、試合巧者ぶりを再現できる相手は、この階級には存在しないのだ。
一方のシールズも、必ずしも強豪相手に研鑽を積んできたわけではない。2022年のサバンナ・マーシャル戦以来、真の脅威を与える相手とは対戦していない。ティボーはそのマーシャルと同じくらいの潜在的な脅威を持つ数少ない挑戦者だ。
もちろん、プロとしての実績と支配力ではシールズが一枚上手だ。それでもティボーに最もチャンスがあるのは「今」なのかもしれない。アマで培った技術、サウスポーの角度、そしてフィジカルの強さ。これらを武器に、待つことなくリングに上がるべき時が来ている。
「待つことで強くなるわけではない」——5戦で2冠を手にした新鋭が、女子ボクシング界の歴史を塗り替える瞬間は、そう遠くないかもしれない。
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