モーゼス・イタウマ、21歳でヘビー級王座戴冠へ。HRゴビッチ撃破ならAJ超えの衝撃
注目の若手ヘビー級ファイター、モーゼス・イタウマ(21)が、8月29日にフィリップ・フルゴビッチとIBF世界ヘビー級タイトルマッチを行う。単にベルトを巻くだけではない。この一戦には、それ以上のドラマが潜んでいる。
何と言っても、もしイタウマがフルゴビッチをストップで下せば、その初戴冠劇はアンソニー・ジョシュアが2016年4月にシャルル・マルタンを2ラウンドで粉砕した衝撃を超えるかもしれないのだ。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 当時、ジョシュアが倒したマルタンは、いわば“成り上がり王者”だった。前王者ビャチェスラフ・グラズコフが3ラウンドで膝を負傷して無念の棄権。マルタンは空位のベルトを獲得したものの、現役王者を倒して戴冠したわけではなかった。そして初防衛戦でジョシュアに敗れ、あっけなく王座から転落した。
対照的に、フルゴビッチはキャリアを通じてダニエル・デュボア、ジョー・ジョイス、ジャン・ジーレイと世界トップクラスと渡り合ってきた強靱なファイターだ。耐久力、パワー、そして打ち合いを厭わない姿勢——イタウマがこれまで対戦してきたジェルメイン・フランクリンやディリアン・ホワイトらとは、明らかに格が違う。
英メディアのガレス・A・デイヴィスは、スポーツラジオ『talkSPORT Boxing』でこう熱く語った。「フルゴビッチをストップで下す姿が見たい。それこそが真のステートメントになる。しかも彼は世界王者だ。その上でストップ勝ちだ。ジョシュアのマルタン戦と比較すると、明らかに価値が上回る。より大きなパフォーマンスであり、より大きな声明と言えるだろう」
まだ21歳のイタウマが、これまでのキャリアで経験したことのないような激闘を強いられるのは間違いない。それでも、仮に彼がフルゴビッチを圧倒してリングを征したなら、ベルトだけが彼の評価を語るものではないだろう。ストップという結末は、将来のヘビー級シーンの勢力図を確かなものにする。
果たして、イタウマは“規格外の若者”として歴史に名を刻むのか。8月の一戦から目が離せない。
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