トランプ大統領がインファンティーノFIFA会長を全力擁護「交代はとんでもない過ち」
サッカー界の頂点を巡る政治的バトルが熱を帯びている。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長に対し、ドナルド・トランプ米大統領が「彼を代えるのは、とんでもない過ちになる」と真っ向から擁護。欧州・アジア・北中米カリブ海の各大陸連盟が連名で辞任圧力を強める中、異例の援護射撃が飛び出した。
発端はFIFAが進めていた新会社「FIFAフォワード・エンタープライズ(FFE)」構想だ。W杯を含む全大会の商業権やチケット販売権を一元管理する新組織を設立し、その株式の21%を民間投資会社に売却する計画だったが、UEFA(欧州サッカー連盟)が猛反発。計画は撤回に追い込まれた。さらにUEFA、アジアサッカー連盟(AFC)、北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)の3連盟が異例の共同公開書簡を発表。「欺瞞によって信頼が壊された」とインファンティーノ会長を厳しく非難した。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー この窮地に立った会長を救ったのが、トランプ大統領だ。自身のSNSで「FIFAが何らかの理由でジャンニ・インファンティーノ会長の交代を検討するのであれば、とんでもない過ちを犯すことになる」と断言。続けて今夏に米国・カナダ・メキシコで共催された北中米W杯の成功を引き合いに出し「彼は素晴らしい。これまでで最も成功したワールドカップを、従来の4倍もの規模で成功させたばかりだ。彼がいなくなれば、これほど成功し、利益を上げることは二度とできないだろう」と絶賛した。
両者の距離の近さは以前から知られている。インファンティーノ会長は2025年12月、FIFAが創設した「FIFA平和賞」をトランプ大統領に授与。さらにFFEへの投資家グループを主導すると見られていた米ベンチャーキャピタル「Thrive Eternal」は、トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の弟ジョシュア・クシュナー氏が設立した企業だ。ただしトランプ大統領自身は7月31日、FFE構想についてインファンティーノ会長と話をしていないと説明している。
一方、UEFAはFFE問題を受け、FIFA主催大会のボイコットや法的措置も辞さない構え。共同書簡では会長の名前こそ出さなかったものの「欺瞞によって信頼が壊され、権限を託した集団より個人を上に置いた時、その責務は放棄された」と断じている。『BBCスポーツ』によれば、関係筋はこの声明を「インファンティーノ会長に尊厳を保ったまま辞任する機会を与えるもの」と説明。さらに会長続投の場合に備え、UEFA・Concacaf・AFCの間ではFIFAとは別の大会を立ち上げる可能性について予備的な協議も行われたが、現時点で本格的な話し合いには至っていないという。
世界のサッカー界を二分する大衝突。トランプ大統領という強力な後ろ盾を得たインファンティーノ会長が、大陸連盟の包囲網を打ち破ることができるのか。今後の動向から目が離せない。
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