秋元強真、左拳脱臼のままクレベルに圧勝!大晦日タイトル挑戦は慎重に
総合格闘技イベント「RIZIN.54」が11日、東京・お台場のトヨタアリーナ東京で開催され、メインイベントで秋元強真(20、JTT)が前RIZINフェザー級王者クレベル・コイケ(36、ブラジル/ボンサイ柔術)を3-0の判定で破り、タイトル挑戦権を獲得した。
試合後、クレベルは左目上をカットし大きく腫れ、右目下にはアオタン、右額にはたん瘤ができるほどのダメージ。一方の秋元は傷一つない清らかな顔だったが、左手は包帯で固定されていた。実は秋元、1週間前の最後のスパーリングで左拳を脱臼。さらに1ラウンド中に「折れたかも」と痛めたという。それでも右フックをガードの外から打ち込み続け、クレベルの顔面をボコボコにした。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro クレベルは日本語で「ボロボロにやられちゃってすみません。寂しい。悲しい。恥ずかしい。ここまでやられた覚えはない」と敗北を認めた。パンチスピードの速さ、バックステップで距離を取る秋元の上手さを称え、「何もさせてもらえなかった」と脱帽。得意のタックルもことごとく不発で、逆に左カウンターのフックでロープまで吹き飛ばされた。
秋元はクレベルの過去の試合映像を徹底分析。「クレベル選手が蹴って相手が下がり慌てて手を出して入られていた。だから僕は絶対手を出さないぞと。パンチをもらってもいいから回ろうと」と語る。第3ラウンドには初めてグラウンドで腕をつかまれ、危険な領域に引き込まれかけたが、そこからもエスケープ。これは2024年大晦日に元谷友貴に喫した唯一の黒星の反省から取り組んだ成果だ。
誤算はクレベルのタフさ。「1ラウンドに効かせて失神させる予定だった。倒れなかったので、こんな打たれ強いの?と。だんだん手が痛くなるぐらい打たれ強かった。喧嘩ファイトで怖い。目の奥に殺気を感じるプレッシャーがあった」と秋元は振り返る。
この勝利で、9月11日の「超RIZIN.5」(京セラドーム大阪)で行われる王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25、キルギス)とAJ・マッキー(31、米国)の勝者への挑戦権を得た。しかし、骨折の可能性もある秋元は大晦日挑戦に慎重。榊原信行CEO(62)も「安易に進まない方がいい」とタイトル挑戦の年越しを示唆した。
秋元の勇姿に、ファンからは「左拳脱臼でこれかよ」「クレベルをあそこまでやるのは初めて見た」と驚きの声が上がっている。一方で、ケガの状態を考慮し「無理せず治してから挑戦してほしい」との声も。20歳の若きファイターの未来に、注目が集まる。
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