元サブウェイ店員からCLへ!自転車通いの31歳ジェイコブ・バーグストロム旋風
かつてサブウェイでサンドイッチを作っていた男が、今ではチャンピオンズリーグの舞台でゴールを決めている。その男の名はジェイコブ・バーグストロム、31歳。スウェーデン・クラブ、ミェルビーのストライカーだ。しかも彼は、今もなお自転車で試合に通うという、なんともピュアな男なのである。
ミェルビーは昨季、クラブ史上初となるスウェーデン1部リーグ優勝を果たした。さらに今年5月には、クラブ創設87年目で初のスウェーデンカップ優勝。その立役者こそバーグストロムだ。彼はその決勝戦でもゴールを挙げている。この未曾有の成功は欧州の舞台にも波及し、現在ミェルビーはCL本戦出場を懸けた予選に臨んでいる。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 第2予選ではジブラルタルのリンカーン・レッド・インプスと対戦。バーグストロムは第1レグで3-0の勝利に貢献するゴールを叩き込み、2戦合計3-0で突破。次なる相手は、元バルセロナ&マンチェスター・シティのMFヤヤ・トゥーレが率いるスロバン・ブラチスラヴァだ。火曜午後に行われる第3予選で、その戦いが幕を開ける。
ここまでの輝かしいキャリアも、決して順風満帆だったわけではない。バーグストロムはユースアカデミーに所属したことがなく、22歳までアマチュアとしてプレーしていた。2018年、当時スウェーデン3部にいたミェルビーに加入したが、生計を立てるために故郷カールスクルーナのサブウェイで働いていたのだ。
「残念ながら最近はあの店に行く機会が減ってしまったけど、食事を選ぶときはいつも候補の一つだよ。サンドイッチで間違いはないからね」と彼は2025年に冗談めかして語っている。身長191センチのターゲットマンは、当時はシーズン8ゴール前後だったが、2023年の復帰後、昨季はキャリア最高のシーズンを送った。そして2026年、ここまで17試合で10ゴールと量産。通算得点は123に達した。
それでも、スウェーデン王者となりCLの舞台に立つ注目を浴びても、彼の謙虚さは変わらない。「初めてここに来たとき、クラブは3部だった。契約できただけで本当に嬉しかったんだ。こんなこと、夢にも思わなかった。今ここにいることがクレイジーで、しかもミェルビーと一緒にやれているのが最高だよ」とBBCスポーツに語っている。
ミェルビーのホーム、ストランドヴァレンは人口1000人にも満たない漁村ハッレヴィークにあり、座席数6000の古びたスタジアム。森とキャンプ場、屋外プールに囲まれ、バルト海からわずか100メートルの場所に位置する。バーグストロムは今でも自転車で練習や試合に通い、黄色と黒のシャツを着た住民たちが旗を掲げる光景を目にする。「みんなが一緒に旅をしているんだと実感できる。本当に誇らしいよ」と彼は言う。
昨季、宿敵マルメを破った後にはメガホンを手に「飛ばない奴はマルメの豚だ」とチャントを先導したというバーグストロム。今夜もまた、あの熱狂を呼び起こすつもりだ。
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