テレモアナ、次戦はWBOランカー・ムーア?ヘアンが示した“怪物”育成プラン
無敗のヘビー級ホープ、テレモアナ・テレモアナがまたもや爆発的なパンチ力を見せつけた。現地8月12日、オーストラリア・ゴールドコーストで行われた一戦で、デアンドレ・サベッジをわずか2ラウンドで沈め、プロ戦績を12勝(12KO)無敗とした。だが、その“早すぎる決着”が今、プロモーターのエディ・ヘアンに新たな課題を突きつけている。
試合後、ヘアンは「もう一段階上の相手が必要だ」と明言。指名したのはWBO世界ランキング14位のブランドン・ムーア(19勝1敗10KO)だ。「次は彼と戦うかもしれない。本当に誰かを見つけなきゃいけない。オーストラリアでは誰も彼と戦いたがらないから、本当にイライラする」とヘアンは苛立ちも隠さなかった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ムーアは昨年9月、同じサベッジと10ラウンド戦い、7回にダウンを奪っての判定勝ち。唯一の黒星は2024年にリチャード・トーレスJr.に5回KOで敗れたものだ。テレモアナとサベッジの対戦を比較すれば、ムーア戦は実力を測る絶好のリトマス試験紙となる。
ヘアンはサベッジについて「彼のパワーを味わった瞬間、恐怖で目が飛び出していた」と語り、実力差を認めつつも「もっと戦ってほしかった」と本音ものぞかせた。テレモアナは初回こそ手数が少なかったものの、終盤に右ストレートでサベッジをぐらつかせると、2回で試合を畳んだ。この“待ちの姿勢”にヘアンは「今日の彼はもっと経験を感じさせた。時間をかけることを覚えた。30秒で終わらせることもできたはずだ」と成長を評価した。
しかし、問題は実戦不足だ。ヘアンは「ファンから『誰と戦ってるんだ?』と言われるのは理解している。ステップアップしなければならない。本当に、本当にラウンドが必要なんだ」と認める。テレモアナには年内あと2試合を予定し、世界挑戦は2027年秋、29歳になるタイミングを目標に設定。その前にあと4~5試合を戦い、「5~6ラウンド戦える相手」と対戦させる方針だ。「いつか必ず10回、12回の消耗戦が来る。その時に備えさせる」とヘアンは語る。
注目すべきは、あのアンソニー・ジョシュアもテレモアナに関心を寄せている点だ。「AJが何度も『そのテレモアナってやつは何なんだ?』と聞いてきた。俺は『とんでもない怪物だ』と答えたよ」とヘアンは笑う。
ヘアンの構想はさらに先を見据える。「いずれ誰かが本当に勝ちに来る。その時、彼のパワーと正確さで相手は完全に氷漬けにされる。現状は彼がストップを追いかけているが、相手が勝ちに来た時こそ、本当に残酷な光景になるだろう」。無敗の破壊者は、まだ本当の戦いを迎えていないのかもしれない。
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