インファンティーノFIFA会長、追い詰められる「死んだアヒル」と内部関係者
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長(56)が、ワールドカップの権益を民間投資家に売却しようとした「FIFAフォワード・エンタープライズ(FFE)」計画の失敗により、退任に追い込まれる情勢だ。内部関係者は英紙サンデー・タイムズに対し、インファンティーノ会長を「死んだアヒル(dead duck)」と表現。もはや政権維持は困難で、反対派は後任候補の選定を進めているという。
UEFAとイングランドサッカー協会(FA)は、そろってインファンティーノ会長への信任を撤回。UEFAは「彼が秘密裏に練り上げ、強引に通そうとした陰湿なバックルーム取引」と痛烈に非難し、FAもこの声明を全面支持した。UEFAはさらに「現在のFIFA指導部はUEFAのみならず、フットボール・ファミリーの多くのメンバーの信頼を失った」と断じている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 元FA会長のマーク・パリオス氏は「彼は生き残るべきではない。完全な透明性の欠如のまま計画を進めた」と退任を要求。イングランドのレジェンド、ピーター・リード氏も「彼は辞めるべきだ。ワールドカップではハイドレーションブレイクや決勝のハーフタイムショーなど広告重視の姿勢が目立つ。FIFAはすでに巨額の資金を持っているのに、もっと草の根に還元すべきだ」と痛罵した。
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)も「この規模の提案が偶然にここまで進むはずがない。これはフットボールを第一に置かなくなったリーダーシップの症状だ」とし、インファンティーノ会長の「一方的かつ悪質なガバナンス違反」を厳しく糾弾。UEFAは55の加盟協会とともに、全会一致でFIFA主催大会のボイコットを決議した。
「秘密計画を高速で進め、顔の見えない人物が作り上げた、ゲームにとって疑わしい利益しかないこの状況を、このまま続けるわけにはいかない。責任者を特定し、説明を求める時だ。これはフットボール全体の勝利だが、これで終わりではない」とUEFAは声明で強調。FIFAへの信頼回復は始まったばかりだと警鐘を鳴らした。
インファンティーノ会長は緊急のFIFA理事会で辞任を迫られる見通し。拒否した場合、反対派が一本化した候補が来年の選挙で挑む構図だ。後任候補としては、CONCACAFのビクター・モンタリアーニ会長、アジアサッカー連盟のサルマン会長、パリ・サンジェルマンのナセル・アル・ケライフィ会長らが取り沙汰されている。各大陸から広く支持される、よりローキーな候補の擁立も検討されているという。
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