エロール・スペンスの衰退はクロフォード戦のずっと前から始まっていた
エロール・スペンス・ジュニアの下降線は、テレンス・クロフォードに粉砕された2023年よりもずっと前から始まっていた――。そんな衝撃的な指摘を、名プロモーターのエディー・ハーンが証言した。
ハーンはスペンスの全盛期を間近で見てきた男だ。2017年、スペンスがシェフィールドに乗り込み、IBF王者ケル・ブルックをストップしたあの試合をプロモートした本人である。当時のスペンスはまさに「破壊者」だった。しかし、ハーンが最近目にしたスペンスの姿は、まったくの別人だったという。「あの試合のエロール・スペンスを見るのは、正直言って悲しかったよ。彼がどれだけ凄かったか、ケル・ブルック戦の全盛期を知っているからこそね。彼は自身の抜け殻だった。そして、それは何年も前から続いていると思う」――ハーンはJai McAllister Boxingとのインタビューでそう語った。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon スペンスの体重問題は、2019年10月の自動車事故よりも前から顕在化していた。試合と試合の間で体重が大幅に増加し、トレーニングキャンプの大半をその減量に費やしていることを、本人も認めていたのだ。2019年9月のショーン・ポーター戦での壮絶な勝利の後、スペンスは「25ポンド(約11.3kg)以上も増量して、キャンプでそれを落とすのは良いことなんて何もない」と率直に認めている。そのわずか2週間後に事故が発生。スペンスは1年以上リングから遠ざかることになった。
復帰戦となった2020年12月のダニー・ガルシア戦では、危なげなく勝利を収めたものの、ブルックを仕留めたあの破壊的な姿はすでに影を潜めていた。ガルシアは当時32歳で、すでにポーターとキース・サーマンに敗れていた選手だ。2022年のヨルデニス・ウガス戦でも苦戦が続いた。ウガスに6ラウンドで大ダメージを受けたものの、なんとか回復して試合をひっくり返し、10ラウンドで終わらせた。
そして2023年7月、クロフォード戦。3度のダウンを奪われ、9ラウンドTKO負け。スペンスのキャリア史上、最も一方的な敗北だった。クロフォードのパフォーマンスは称賛されるべきだ。しかし、この結果は「クロフォードだけがスペンスを平凡に見せた」という印象を強く与えた。実際には、長年の過酷な体重管理、消耗の激しいファイト、長期の試合間隔、そして自動車事故の身体的後遺症が、クロフォードと対峙する前からスペンスから何かを奪い去っていたのだ。
ハーンはブルック戦で最高のスペンスを見ている。彼が「スペンスは何年も前から抜け殻だった」と語るのは、それまでの戦いがすでに示していた兆候を裏付けるものに他ならない。クロフォードは、全盛期のエロール・スペンスを破壊したわけではない。事実は、その前にすでにスペンス自身が自分を壊し始めていたのだ。
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