ブラクストンがサード・ムハマドを6回TKO!宿命の再戦を完全制圧
ドワイト・ブラクストンが、かつてのチャンピオン、マシュー・サード・ムハマドにまったく隙を与えなかった。1982年8月7日、フィラデルフィアのスペクトラム。6,871人の観客が詰めかけた「リバティ・ブロール」と名付けられた再戦で、ブラクストンは6回、1分23秒、レフェリー・カルロス・パディラがストップをかける完璧なTKO勝ちを収めた。
7か月前、アトランティックシティでの初戦でブラクストンはサード・ムハマドを10回ストップし、WBCとリング誌のライトヘビー級王座を奪取。今回は王者として迎えた一戦で、前王者の地元フィラデルフィアというアウェーの空気さえも味方に変えた。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 身長5フィート5インチのブラクストンは、28歳で長身のサード・ムハマドに対してリーチでも明らかに不利だった。しかし、ゴングが鳴ればそのハンデは意味をなさない。ブラクストンはジャブで距離を詰め、強引にインサイドへ。挑戦者を後退させると、2回にはサード・ムハマドの鼻を出血させ、3回にはダウンを奪った。かつて驚異的な回復力で名を馳せたサード・ムハマドの姿は、そこにはなかった。
トレーナーを長年のサム・ソロモンからスティーブ・トラッツに変えた挑戦者だったが、流れは変わらない。ブラクストンはコンパクトなフック、右ストレート、そして強烈なボディブローを休みなく叩き込んだ。5回終了時のジャッジのスコアは、トニー・カステラーノが50-43、トニー・ペレスが50-42、ディック・ヤングが50-41。ブラクストンが圧倒的にリードしていた。
そして6回。ブラクストンは左・右のコンビネーションでサード・ムハマドをロープ際に追い詰め、防御に必死の挑戦者に連打を浴びせた。レフェリーが割って入った瞬間、スペクトラムはどよめきに包まれた。
この勝利でブラクストン――後にドワイト・ムハマド・カウィとして知られる男――は、マイケル・スピンクスと並ぶ175ポンド級最高のファイターであることを証明した。彼はその後エディ・デイビスを下すが、1983年のライトヘビー級統一戦でスピンクスに敗れる。一方、サード・ムハマドはこの夜、トップの座から完全に滑り落ちた。彼のチャンピオン時代は壮絶な逆転劇と過酷な戦いの連続だったが、その代償は大きすぎた。それでも彼はその後も戦い続け、最終的には国際ボクシング名誉の殿堂入りを果たす。
だが、この夜に限れば、奇跡のカムバックはなかった。ブラクストンのインサイドコントロール、コンパクトなパンチ、そして絶え間ないプレッシャー。それは、7か月前に始まった因縁の対決に、これ以上ないほど明確な決着を突きつけた。
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