トースルンドが完全統一!痛み乗り越えバンタム級女王に
デンマークの“鉄拳”が完全復活を遂げた。現地8月9日、フロリダ州オーランドのカリブ・ロイヤルで行われたMVPW-05のメインイベント。ディナ・トースルンド(25勝0敗)がシェルネカ・“シュガー・ニークス”・ジョンソンに圧巻のパフォーマンスで10回判定勝ち。ジャッジ三者が揃えて100-90とフルマークを付け、バンタム級のWBA・WBC・IBF・WBOの4団体統一王者に輝いた。
試合は開始のゴングからトースルンドのペース。安定したプレッシャーと抜群の手数、クリーンなコンビネーションを武器に、元王者ジョンソンを終始支配した。ジョンソンはベテランの経験を活かして流れを変えようと試みるも、トースルンドを止める術を見つけられない。後半戦に入っても、ディフェンディングチャンピオンの逆襲の糸口はまったく見当たらなかった。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 「自分のリズムを絶対に渡さない」。トースルンドはリング上でそう言わんばかりに攻め続け、ジャッジに迷いを与える余地すら残さなかった。KOこそ逃したが、この日は“壊す”よりも“支配する”ことで完全勝利を証明。10ラウンドを支配し切った姿は、まさに新時代の女王の風格だった。
しかし、この戴冠劇には並々ならぬ背景がある。トースルンドはかつてWBCとWBOのバンタム級ベルトを保持していたが、2025年6月に妊娠を発表してそれらの王座を返上。その後、流産という悲劇を経験した。リングを離れた苦しみを乗り越え、2026年1月にWBC暫定フェザー級王座を獲得し復活を果たすと、再び階級を落としてジョンソンに挑んだ。
王者として迎えたジョンソンは、その間に空位となった複数のベルトを集め、試合前は無敗の統一チャンピオン。その牙城をトースルンドがわずか10ラウンドで崩した瞬間、会場は大きな歓声に包まれた。
試合後、リングにわが子を抱いて登場したトースルンドは目を潤ませながら喜びを爆発。長く暗いトンネルを抜け、再びバンタム級の頂点に立った。“母ちゃん王者”の感動的な復活劇に、ファンからは「涙が出た」「人間として強すぎる」と称賛の声が続々と寄せられた。
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