クラレッサ・シールズ、6回TKO勝利!中量級でWBA・WBC王座奪還
クラレッサ・シールズが帰ってきた。中量級に復帰した“T-Rex”が、アトランタのステートファーム・アリーナで42歳の王者ケイ・スコットを6回でストップ。WBAとWBCのベルトを一気に奪取した。
シールズ(19勝0敗、4KO)はここ最近ヘビー級で戦っていたが、今回160ポンド(約72.6kg)のミドル級に階級を下げてリングに立った。それでも彼女のスピードとパンチの精度はまったく衰えを見せず、むしろ体格差をものともしない圧倒的なアドバンテージを発揮。スコット(5勝2敗1分)はプロとしてこれまでにこれほどのレベルの相手と戦ったことがなく、序盤から防戦一方の展開を強いられた。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー スコットは決して逃げずに闘おうとした。しかしそれが逆にシールズの攻撃のチャンスを増やす結果に。シールズは単発のパワーショットを狙うのではなく、コンビネーションで畳みかけるスタイルに徹し、その手数の速さが致命的な差となった。
試合が大きく動いたのは6回。シールズの強烈な左フックがスコットのあごをとらえ、彼女はロープ際によろめいた。追撃の連打を浴びせられたスコットは明らかに危険な状態に。レフェリーが試合を止め、オーストラリア人王者はこれ以上のダメージを負うことなく敗れた。
このストップ勝ちは、シールズにとって通算4度目のKO勝利。これまで18戦でわずか3KOと、決してノックアウトアーティストではなかった彼女だが、今回は違った。もっとも、スコットはプロキャリア7戦目で初防衛戦を迎えたばかりの相手。経験値の差は圧倒的で、シールズにとっては「倒すべき相手」を倒したにすぎないという見方もできる。
シールズはこれまでスーパーミドル級からヘビー級まで、複数の階級でチャンピオンになってきた。中量級に戻れば対戦相手の選択肢は増えるが、彼女を本気で脅かせるだけのサイズ、スキル、経験を兼ね備えたファイターを見つけるのは極めて難しい。
実際、シールズの直近4人の対戦相手の平均年齢は40歳超え。42歳、38歳、39歳、そして今回の42歳。シールズ自身はまだ31歳。実力伯仲の真剣勝負を望むファンにとっては、この“対戦相手不足”は見過ごせない課題だ。
アトランタの夜、シールズはやるべきことをやった。ベルトを巻き、会場を沸かせ、自身の強さを証明した。しかし次に待つのは、試合前から結果が見えてしまうような相手ではなく、真のチャレンジャー探しという難題だ。彼女のキャリアはまだ続く。次なる標的は誰か。注目が集まる。
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